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2013/01Archive list
白隠展・ブロガーナイトに行ってきました
1/7に行われた白隠展・ブロガーナイト@Bunkamura に参加してきました。
白隠展のページは、こちら。→ http://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/12_hakuin.html
まずは、「白隠展」主催者の山下裕二先生、広瀬麻美氏、アートブロガーTakさんの鼎談から。
この鼎談は、通称達磨部屋に座布団をひいて行われたのですが、周りをぐるっとだるまさんに取り囲まれて座っていると、なんとも不思議な気分。
鼎談のなかで、「達磨部屋は、いま渋谷のパワースポットと言われている。」という話がありましたが、なるほどと首肯した次第。
山下先生は、今回の白隠展の経緯について説明していだだきましたが、そもそものきっかけは、2000年に松濤美術館で開催された、『ZENGA──帰ってきた禅画 アメリカ ギッター・イエレン夫妻コレクションから』展ということですから、もう12,3年前の話!
ただ、このときは、「半身達磨(朱達磨)」(萬壽寺)の展示が叶わなかったので、今回は、いわばリベンジ。
どうしても朱達磨を展示したいという思いが通じて、ついにお借りすることができたらからこそ実現できた、今回の白隠展。
白隠はどのお寺にとっても、寺の宝ですから、そう簡単には借りることができないのですね。
それを考えると、各地への巡回も無理だし、これだけの展覧会はもう実現できないでしょう。
山下先生も、広瀬さんも、やりきった感がありました。
さて、展覧会を振り返ってみましょう。
まず、会場入口に展示されているのが、「隻履達磨」。
この片方の靴を手にした達磨さんは、実は幽霊なのですが、これを最初にもってきた意図には、渋谷に白隠がよみがえるという意味合いが込められています。
Takさんイチオシの「地獄極楽変相図」。
中央に閻魔大王、その上に釈迦文殊普賢三尊が描かれています。
しかし、このお釈迦様、けっこう悪そうなお顔です。ぜひ、実物をご覧になっていただきたいところ。
こちらは、山下先生イチオシの「すたすた坊主」。すたすた感が素晴らしいとのこと。
賛を読んでみると、、
来た来た又きたきた いつも参らぬ さいさい参らぬ すたすた坊主
夕べも三百はりこんだ それからはだかの代参り
旦那の御祈祷それ御きとう ねぎの御きとう猶御きとう
一銭文御きとう なあ御きとう かみさま御きとう よひ御きとう
要は、博打で負けて、すってんてんになった、こじき坊主なのですね。
それから、個人的に気になったのは、これ。「鍾馗鬼味噌」。
小鬼をすりつぶして、鬼味噌を作っている様子が描かれていますが、これって、会田さんの「ジューサーミキサー」だぁ。
いま、森美術館で開催中の会田誠展で展示されていますので、ご興味のある方はぜひ。
白隠展ブロガーナイト、楽しかったです。
山下先生、広瀬さん、Takさんをはじめ、関係者のみなさま、ありがとうございました。
達磨部屋で、写真撮影中のブロガーのみなさん。
- 2013年01月13日
- 渋谷Bunkamura
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